シストレが今大きく変わろうとしています。時代の変化に合わせた新戦略について記事にまとめてみました。
12年の間で変わったこと(2013~2025)
私がシストレをスタートしたのは2013年でした。日経平均株価がようやく1万円台に定着し始めたころだったと記憶しています。
今となってはウソのような話ですが、当時は日経平均が4ケタが普通の感覚の時代でした。1万円を越えてくると「どうせまた売られるんだろうな」と思ったものです。
それから10年以上が経ち、日経平均株価は3万円台が普通の感覚の時代になりました。3倍以上にもなっており、よくここまで上がったものだと感心してしまいます。
この12年の間、私は毎年シストレをやってきました。2020年まではアルゴス225、それ以降は山本和彦さんのシストレソフトをメインにしています。
シストレを開始した2013年以外はすべて年間成績プラスを維持することができており、収入を得るための貴重な武器の1つとなっています。
またブログやメルマガではリアルタイムな情報発信も行ってきました。たくさんの読者に喜んで頂けたことが、この12年間の最大の成果ではないかと思います。
日経平均株価が3倍になったように、シストレにも大きな変化がありました。今と昔のシストレはまったくの別物と考えるべきでしょう。
寄り引けや1DAYなどやり方自体は何も変わっていませんが、シストレを取り巻く環境が大きく変わりました。この部分をもう少し詳しく書いてみます。
ハイボラ(ハイボラティリティ)時代
シストレを取り巻く環境で1番変わったのがボラティリティです。簡単に言えば、1日に動く値幅が以前と比べて遥かに大きくなりました。
2024年8月5日に日経平均株価は4451円安となり、歴代下落幅第1位を記録しました。メディアでも大々的に報道されましたので、覚えているか方も多いと思います。
そのままシストレに当てはめて考えると、ミニ1枚であっても44万円のプラスかマイナスになります(寄値と終値が基準になるので実際の損益とは異なります)
プラスになればウルトラハッピーですが、もしマイナスになったとしたら・・・。恐ろしすぎて考えただけでもゾッとする数字ですよね。
ただそこで終わりではありません。翌日の8月6日は一転して3217円の急騰となり、今度は歴代上昇幅第1位を記録しました。
万が一往復ビンタを食らってしまったら、44万と32万で合計76万円もの金額をたった2日で失うことになります。しかもこれはミニ1枚の損益です。
いくら経験があったとしても、この数字はさすがにキツいものがあります。経験に乏しいシステムトレーダーであれば怖くなってやめてしまうのも無理はありません。
そのときだけが特別だったのかと言えば決してそんなことはなく、最近ではトランプ関税絡みで4月7日に2644円安がありました。
以前までは日経平均が1000円動いたら大騒ぎになりましたが、もはや1000円動くのはよくあることになってきています。
ハイボラ(ハイボラティリティ)時代へ完全に突入したと認識するべきですし、今後もこの傾向は続いていくものと考えられます。
ではハイボラ時代を生き抜いていくためにはどうすればよいのでしょうか?具体的な対策をまとめてみました。
毎年安定的に勝ち続けていくためには?
これから私が考えている新しい時代のシストレ戦略を書きます。この戦略は11年連続プラス成績を継続しているやり方そのものであり、毎年安定的に勝ち続けるための1つの答えになると思います。
始めにお伝えしたいのはシストレの正解は1つだけではないということです。私のやり方以外にも毎年勝ち続けているやり方があればそれも正解ですし、たくさんのやり方に触れる中であなたに1番合いそうなものを選ぶようにしてください。
それでは早速書いていきます。
まず枚数ですが、ミニ1枚もしくはマイクロ5枚がよいと思います。アルゴス225時代に私はミニ10枚でシストレをしていましたが、ハイボラ時代の今はリスクが高すぎます。
リターンよりもリスクを優先的に考える。とにかく守備を固めて、▲1000を超えるマイナスが出てもメンタルが崩壊しないようにします。
シストレソフトについては、山本さんソフトの最新版を使っていく方針で問題はないと思います。資金的に余裕があれば2~3本併用していくのがベストです。
資金的にはミニ1枚につき資金50~60万円は欲しいところです。▲2000のドローダウンまでは耐えられるメンタル面を含めた体制づくりは必要不可欠です。
▲2000はミニ1枚で20万円、マイクロ5枚で10万円の損失になります。一時的に大きく資金が減ることは覚悟したうえで、シストレを始めるようにしてください。
利益確定・ロスカットについては、山本さんソフトに限れば不要です。1年間を通して見たときに、設定しない方がパフォーマンスがよくなることが理由です。
ただし1年間の利益目標は決めておいた方がよいと思います。例えば私の場合、2024年に使用したデイリー2024で年間+10000を達成した時点で勝ち逃げしました。
ミニ1枚で+100万円ですから十分すぎる利益です。その後デイリー2024は半分ぐらい利益を減らしましたので、結果的には勝ち逃げが大正解でした。
繰り返しになりますが、リターンよりもリスクを考慮。欲を出しすぎないことが大切です。山本さんのソフトの場合は大勝ちも大負けもあるのが大きな特徴です。それを踏まえれば、ある程度勝った時点で勝ち逃げするのは戦略としては有効です。
私はずっと『シストレ=1年間何があっても継続』という考え方でしたが、今の時代にはもはや合わないような気がしています。
+3000~+10000ぐらいの利益を出したら勝ち逃げをした方が、メンタル的にもうまくいきやすいのではないかと感じています。勝ち逃げをすれば休養期間が取れますので、リフレッシュできるメリットもあります。
長くなりましたが、以上が新時代のシストレ戦略になります。もしよろしければ参考にされてみてください。