少し前に大きなトラブルに発展した自動売買ソフトですが、最近また新しいものが売り出されているようです。この記事では現実をしっかりと書いていきます。
FXや225先物の自動売買ソフト
まず始めに自動売買ソフトの過去から書いていきます。2021年~2022年あたりが自動売買ソフト全盛期で数多くの商品がリリースされました。
共通している特徴としては、
・高額(20万円以上)
・証券会社が.指定される
・完全放置でOK
このようなタイプのソフトが大量に出回りました。ユーザーの関心は高く、高額にもかかわらず投資商材の売上ランキングは常に上位にランクインしていました。
しかし2023年にはほとんど見なくなりました。投資商材を毎月のようにリリースしていた某販売会社も突然姿を消しました。
その背景には集団訴訟があると言われています。ソフトを買ったのに勝てなかった人たちが”詐欺”だと某販売会社を告発したのです。
先頭を走っていた会社が訴訟騒動になったことで、他の会社も自動売買から撤退するところが続出しました。
そうして自動売買ブームは静かに幕を閉じたというのが過去の歴史です。私のブログやメルマガでも折を見て注意喚起を行ってきました。
しかしそれでも時間が経つと、また別の業者が現れます。販売会社にとって自動売買ソフトは出せば売れる「お金のなる木」だからです。
今後もその繰り返しになるのは目に見えて明らかです。渦の中に巻き込まれないためには、私たち自身が正しい知識を持っておく必要があります。
簡単に稼げるってホントなの?
まずなぜユーザーが自動売買ソフトを購入してしまうのかを考えていきます。
自動売買ソフトの魅力といえば「完全放置で」「ラクに稼げる」ことではないでしょうか。このフレーズに敏感に反応してしまう人は要注意です。
私の知人に10年以上自動売買を研究しているトレーダーがいます。彼はこれまでにありとあらゆるパターンの自動売買にチャレンジしてきました。
その中にはもちろん市販されているソフトも含まれます。自動売買ソフトの購入資金だけで200万円以上も使ったそうです。
気になるのは結果ですよね。本人の言葉をそのまま掲載します。
「負ける年もあるし、トントンの年もある。勝つ年もあるけど、大勝ちはないかな」
これが自動売買トレーダーのリアルな声であり現実です。ソフトのセールスページに並べられている甘い言葉とはまったく違うと思います。
そもそも「完全放置で」「ラクに稼げる」手法なんてこの世の中には存在しません。そんなのがあればみんなとっくにやっています。
投資手法というのは練習と経験によって磨かれていくものです。長く安定的に勝ち続けているトレーダーはその点をきちんと理解しています。
現実をきちんと受け止めて、近道を探すのではなくきちんとトレードの勉強をしてもらいたいと思います。それが勝ち組トレーダーに近づくための1番の方法です。